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グラースの動物医療

飼い主のみなさまに
納得していただく獣医療を提供するために
大切に考えていることがあります。
飼い主のみなさまに納得していただく獣医療を提供するために大切に考えていることがあります。
Column 10
 グラース動物病院が取り組む犬の椎間板ヘルニア
脊髄の病気

脊髄の病気は、歩行障害、ときに排尿・排便に障害を及ぼすことがあり、犬猫、そして一緒に暮らす飼い主さんの生活の質に直結します。

病気の種類によっては、診断、治療が遅れることで後遺症が残ることも珍しくないため速やかな診断、治療が重要です。

今回は脊髄の病気としては犬で多く遭遇する椎間板ヘルニアについて、グラース動物病院での診断や治療、サポート対応などを紹介してまいります。

椎間板ヘルニアとは

背骨は脊椎と呼ばれる小さい骨がいくつも連なり、しなやかな脊椎の動きをサポートするために一つ一つの脊椎の隙間に椎間板と呼ばれるクッションのような物質が挟まっています。

椎間板ヘルニアとは、背中を捻ったり滑って転んだり、ぶつけてしまったりと、何らかのきっかけで(明らかにきっかけがわからないときもあります)、椎間板が脊髄の方向に飛び出して、脊髄を圧迫しダメージを与えてしまう病気です。

椎間板ヘルニアは突然発症することもあれば、加齢とともに徐々に症状が進行するケースもあります。

症状は部位によって異なりますが、頚部の椎間板ヘルニアの場合は首の痛み、前足と後足の痺れ、そして重症な場合には横だおしの状態のまま起き上がることができなくなってしまうことがあります。

腰部の椎間板ヘルニアの場合には、腰の痛み、後足の痺れ、排尿障害などが起こる可能性があります。

椎間板ヘルニアの重症度について

頚部の椎間板ヘルニアは、3段階に分かれています。

① 痛みのみの状態
② 前・後足の痺れがあるが、
自力で歩ける状態
③ 前・後足の痺れから自力で歩けず、
横倒しの状態


腰部の椎間板ヘルニアは、5段階に分かれています。

① 痛みのみの状態
② 後足の痺れがあるが、
自力で歩ける状態
③ 後足は動くが、
痺れから自力で歩けない状態
④ 後足は全く動かないが、
痛覚はある状態
⑤ 後足は全く動かず、痛覚もない状態

椎間板ヘルニアの治療

椎間板ヘルニアの治療は痛み止めなどの薬の内服と、安静にすることで経過観察する内科療法と外科的に脊髄を圧迫している椎間板を摘出する外科療法があります。

どちらが適応になるかは、それぞれの患者さんの状態によって異なります。

とくに腰部の椎間板ヘルニアは上記の①~④のレベルであれば、外科療法を実施した場合、症例の90%ほどで症状の改善が認められるという可能性がありますが、⑤の重症度になってしまうと外科療法を行なっても改善率は50%程に下がってしまうため、状況を適切に判断して治療法を選択する必要があります。

外科手術を実施する際にはMRI検査を実施し、ヘルニアを起こしている部位を確定する必要があります。
グラース動物病院の診断、治療、そしてサポート





当院では、前足や後足の麻痺がないか?反射がしっかり出るか?などを客観的に評価する神経学的検査という特殊な検査を行うことが可能です。

神経学的検査やレントゲン検査などを提案して、その結果をもとに病気の部位や正体を推測していきます。

MRI検査が必要な場合は近隣の画像センターもしくは大学病院を紹介してまいります。

尚、当院には大学病院の神経科で研修をしている神経病を得意とする獣医師が複数在籍しているため、椎間板ヘルニアへの適切な診断、治療が可能です。

当院で外科手術を実施することでスピーディな対応をとっていくことが基本ですが、重度の心臓病を患っているなどリスクの高い症例の場合は、必要に応じて日本大学動物病院などの大学病院を紹介して、適切な治療が受けられるようサポートいたします。

また、回復を早めるためにはリハビリやマッサージが有効です。

特に手術を実施した場合は、早ければ翌日からリハビリを行うことができます。

当院では手術や投薬治療だけでなく、専門のマッサージやリハビリまで、優しくフォローしてまいります。

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グラース動物病院が取り組む
犬の椎間板ヘルニア
脊髄の病気

脊髄の病気は、歩行障害、ときに排尿・排便に障害を及ぼすことがあり、犬猫、そして一緒に暮らす飼い主さんの生活の質に直結します。

病気の種類によっては、診断、治療が遅れることで後遺症が残ることも珍しくないため速やかな診断、治療が重要です。

今回は脊髄の病気としては犬で多く遭遇する椎間板ヘルニアについて、グラース動物病院での診断や治療、サポート対応などを紹介してまいります。
椎間板ヘルニアとは

背骨は脊椎と呼ばれる小さい骨がいくつも連なり、しなやかな脊椎の動きをサポートするために一つ一つの脊椎の隙間に椎間板と呼ばれるクッションのような物質が挟まっています。

椎間板ヘルニアとは、背中を捻ったり滑って転んだり、ぶつけてしまったりと、何らかのきっかけで(明らかにきっかけがわからないときもあります)、椎間板が脊髄の方向に飛び出して、脊髄を圧迫しダメージを与えてしまう病気です。
椎間板ヘルニアは突然発症することもあれば、加齢とともに徐々に症状が進行するケースもあります。

症状は部位によって異なりますが、頚部の椎間板ヘルニアの場合は首の痛み、前足と後足の痺れ、そして重症な場合には横だおしの状態のまま起き上がることができなくなってしまうことがあります。

腰部の椎間板ヘルニアの場合には、腰の痛み、後足の痺れ、排尿障害などが起こる可能性があります。
椎間板ヘルニアの重症度について

頚部の椎間板ヘルニアは、3段階に分かれています。

① 痛みのみの状態
② 前・後足の痺れがあるが、自力で歩ける状態
③ 前・後足の痺れから自力で歩けず、横倒しの状態

腰部の椎間板ヘルニアは、5段階に分かれています。

① 痛みのみの状態
② 後足の痺れがあるが、自力で歩ける状態
③ 後足は動くが、痺れから自力で歩けない状態
④ 後足は全く動かないが、痛覚はある状態
⑤ 後足は全く動かず、痛覚もない状態
椎間板ヘルニアの治療

椎間板ヘルニアの治療は痛み止めなどの薬の内服と、安静にすることで経過観察する内科療法と外科的に脊髄を圧迫している椎間板を摘出する外科療法があります。

どちらが適応になるかは、それぞれの患者さんの状態によって異なります。

とくに腰部の椎間板ヘルニアは上記の①~④のレベルであれば、外科療法を実施した場合、症例の90%ほどで症状の改善が認められるという可能性がありますが、⑤の重症度になってしまうと外科療法を行なっても改善率は50%程に下がってしまうため、状況を適切に判断して治療法を選択する必要があります。

外科手術を実施する際にはMRI検査を実施し、ヘルニアを起こしている部位を確定する必要があります。
グラース動物病院の
診断、治療、そしてサポート

当院では、前足や後足の麻痺がないか?反射がしっかり出るか?などを客観的に評価する神経学的検査という特殊な検査を行うことが可能です。

神経学的検査やレントゲン検査などを提案して、その結果をもとに病気の部位や正体を推測していきます。

MRI検査が必要な場合は近隣の画像センターもしくは大学病院を紹介してまいります。

尚、当院には大学病院の神経科で研修をしている神経病を得意とする獣医師が複数在籍しているため、椎間板ヘルニアへの適切な診断、治療が可能です。

当院で外科手術を実施することでスピーディな対応をとっていくことが基本ですが、重度の心臓病を患っているなどリスクの高い症例の場合は、必要に応じて日本大学動物病院などの大学病院を紹介して、適切な治療が受けられるようサポートいたします。
また、回復を早めるためにはリハビリやマッサージが有効です。

特に手術を実施した場合は、早ければ翌日からリハビリを行うことができます。

当院では手術や投薬治療だけでなく、専門のマッサージやリハビリまで、優しくフォローしてまいります。
飼い主のみなさまに
納得していただく
獣医療を提供するために
大切に考えていることがあります。